来年一月から始まる民放各局の連続ドラマが出そろった。相変わらず小説やコミックの原作ものが多いが、人気俳優が新たな役柄に挑戦するオリジナル脚本も。そして、どういう訳だか、タイトルに「男」が入った作品が目立つ。今年十月期(10−12月)は一けた台の視聴率が続出して低迷したTBSは巻き返しなるか。 (近藤晶)
「十月クールは早く終わらないかな」と、井上弘社長が定例会見で思わず嘆いたほど今期は視聴率が振るわなかったTBS。日曜劇場「佐々木夫妻の仁義なき戦い」は、SMAPの稲垣吾郎が弁護士役に初挑戦する。妻役の小雪とは初共演。性格が正反対の弁護士夫婦が繰り広げるドタバタ劇をコミカルに描く。
フジテレビの看板枠「月9(ゲツク)」の「薔薇(ばら)のない花屋」では、同じくSMAPの香取慎吾が初めて父親役に挑む。同局では「プライド」(木村拓哉主演)以来、四年ぶりに野島伸司さんが脚本を手がけるヒューマンラブストーリー。ヒロインには、三年ぶりの連ドラ出演となる竹内結子。こちらも初共演の組み合わせだ。
松本清張三部作で悪女を演じてきた米倉涼子が刑事ドラマに初挑戦するのは、テレビ朝日「交渉人〜THE NEGOTIATOR〜」。今回は、警視庁捜査一課特殊班に所属するタフでクールな女性交渉人を演じる。
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人気コミック作品もめじろ押しで、日本テレビは二作品。「1ポンドの福音」(高橋留美子原作)のボクサー役には亀梨和也。「斉藤さん」(小田ゆうあ原作)では、観月ありさが正義を貫く母親役を演じる。
フジは、単行本発行部数累計が八百万部を超える「ハチミツとクローバー」(羽海野チカ原作)をドラマ化。美術大学に通う男女五人の恋模様を描く。主役の花本はぐみを演じるのは成海璃子。
TBS「だいすき!!」も、現在連載中の愛本みずほさんの「だいすき!!ゆずの子育て日記」が原作。ドラマ初主演の香里奈が、知的障害のある二十三歳の母親を演じる。
一方、これまでコミック原作だったテレビ東京の深夜枠「ドラマ24」は、初めて小説をドラマ化。「コスプレ幽霊 紅蓮女(ぐれんオンナ)」(上甲宣之原作)は、コスプレと都市伝説を織り交ぜた新感覚のホラーコメディーだ。
また、赤川次郎さんの人気シリーズ「三姉妹探偵団」が、テレ朝では「4姉妹〜」に。夏帆、中越典子、加藤夏希、市川由衣の姉妹が難事件をコミカルに解決していく。
「男」を軸にした作品
さまざまな「男」を軸に据えた作品も。フジ「あしたの、喜多善男〜」は、死のうと決意した男が、さまざまな出来事に巻き込まれながら再生していくまでの十一日間を描く。主人公のさえない四十五歳を演じるのは小日向文世。同じくフジの「鹿男あをによし」は、万城目学さんの同名小説をドラマ化。主演は玉木宏。相手役は綾瀬はるか。
日テレ「貧乏男子ボンビーメン」には、小栗旬が大学生役で連ドラ初主演。さまざまな理由から借金を抱える人々が、お金より大切なものを見つけていく。
このほか、深夜帯で注目なのが、宮藤官九郎さんが脚本を手がけるテレ朝「未来講師めぐる」。主演の深田恭子が、満腹になると他人の二十年後の未来が見えてしまう不思議な能力を身に付けた進学塾の英語講師を熱演する。
2007年12月23日
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